五助の滝を訪ねて沢登り                                 

山と橋を渡る
                             Masao's Photo Gallery 08/3/29

出発7:15→保久良梅林8:00→五助谷入口9:30出発10:00→五助小屋10:40

五助谷堰堤着11:25→指差岩分岐11:57→
五助滝着12:10→昼食後バック12:55

指差岩分岐13:04→案内板13:18→
五助滝13:50

五助小滝14:13→ラスト堰堤14:50→縦走路16:05→石切道16:30

展望台17:04→案内板17:12→石切道入口17:37






 先々週の水晶谷に続き
五助谷を遡行することに。
五助谷はなかなか厳しいコースと聞いていたので
少しぐらいは迷うことを覚悟して早めに家を出た。
途中保久良さんの梅は丁度見頃でよい香りが漂っていた。
 金鳥山の上りは相変わらずきついが
風吹岩の分岐を過ぎると
水平道に入りなだらかなハイキングコースとなる。
朝が早かったせいかひんやりして気持ちが良い。

 

朱線は今回(3/29)のルート

 五助谷の入り口は
ナイフリッジの手前の小川を渡り
土砂崩壊防備保安林の看板を左に進む。
右は五助山に通じるくナイフリッジとなる。
 五助谷に向かう道には所々テープがあって迷うことはない
川原にでる手前に水晶谷でもあった
「摂津谷底はいずり会」の木札がかかっていた。
 川原に下りて
沢登りの身支度を整える。
川原は滑り易いのでヘルメットをかぶり
スパッツを履く。
手袋は水にぬれないシンサレート製
脱出用の補助ロープの確認!



ナイフリッジの下 9:58

 いざ
五助谷を遡上
が早速迷ってしまった。
谷の先はナイフリッジの下で崖が大きく崩れている。
右岸(左)から進むと木にマーキングがあり
赤いテープを目印にさらに奥に進むと
藪に塞がれてふみ跡は見当たらない。
それでも何とか進もうとしたが
これ以上は無理と判断し引き返すことにした。
再び川原の出発点に戻る

単独行の男性に道を聞かれた。
沢は自信がないので
五助山の尾根道を紹介した。
そして
再び沢を登る。
ナイフリッジの崩れた崖の下を用心深く渡る。
そこを過ぎると明確な踏み跡が見え出した。



五助谷上流堰堤 10:18

 しばらくすると
副堰堤を持つ五助谷上流堰堤が見えてくる。
副堰堤を左岸(右)から巻いて
本堰堤を越えて再び川原に出る。
さらに進むと五助谷上流第二堰堤が現れるが
ここには右岸(左手)にロープがあり
斜面を登ると、五助小屋に通じる林道に出た。



林道より五助上流第二堰堤を見る 10:38

 林道の途中の五助小屋の手前で
先ほどの五助上流第二堰堤がはるか下に見える。
このダムは水を貯めているので
直接越えることは出来ないのだろう。



五助小屋  10:38

 そして
五助小屋に到着。
人が住んで居られるのか
それともハイカーのたまり場なのか
不思議な小屋だ。
畑やトイレもある。
付近は
山のかなり上までたくさんのビニールシートが張り巡らされている。
この小屋を横切り
左岸から再び沢を登ることにした。
マークのテープやしっかりした踏み跡もあって
安心して進むことが出来る。
ところがこの後大変な目にあってしまった。



五助谷堰堤 10:51

 五助小屋からしばらくすると
巨大な2つの堰堤が見える。
五助谷堰堤である。
副堰堤の右(左岸)にロープがあって
そこから登ろうとしたが
ロープの先は藪で上に進むことが出来ない。
仕方なく引き返し
今度は右岸の山腹工を這いずり上がる。
そして再び谷底に降りると
「摂津谷底はいずり会」の木札があった。

 安心も束の間、
今度は本堰堤の巻き道が見当たらない。
左岸に古いロープがあり
これを頼りに登ろうとしたが
どうしても登りきれない。
ロープの下流にトラバースし
木の根っこを捕まえて
必死に登る。
ダムの天端のかなり上を横切り
左岸の沢からズリズリと谷底に下りる。
これは登山道ではない!
 



指差岩 11:57

 五助谷最大の難所五助谷堰堤を越えると
緩やかで気持ちよい沢が続く
ふと右岸(左手)にロープがあって
下りのマークがつけられている。
川原の岩もマークの方に行けとばかりに指差している。
あとで確かめたのだが
この道が五助谷堰堤を巻く道だったのだ。
指差岩」と命名。
 
おお!
滝がみえる。
この滝が「五助の滝」



五助の滝 12:10



 五助の滝は美しい滝だった。
しばしここで休憩、昼食をとり
食後のコーヒーを飲んでいると
なんともいえない幸せな気分になってきた。
五助堰堤が地獄ならこの滝は天国だと 思った。
しかし
ここにたどり着ける人は少ないだろう。
兵庫登山会のプレートもこの滝にはなかった。
 昼食のあと
気になった「指差岩」の巻き道の確認をすることにした。
ここから指差し岩までは10分程度で行ける。



石切道 13:19
 実は「指先岩」の先は
石切道の舗装道路の分岐だった。
つまり
五助滝にはここからなら簡単に行くことが出来るのだ。
凌雲台にはこの分岐を左に行くが
五助谷には右手の舗装道路を進み
数分で小さな広場に出る。
そこから五助谷に下る緩やかな道があって
石切道の分岐からは30分ほどで五助滝に行くことが出来る。
滝までの簡単なルートを紹介してしまったと少し後悔するが
しかし
五助の滝から先は
再び厳しい谷底となるので安易にはお勧めできない。
 石切道から20分ほどで再び指差し岩に
そしてここから10分ほどで五助滝に到着する。



再び指差し岩に 13:41



滝の上 13:56

 五助滝の右に谷があり
その谷をちょっとだけ登ると左にロープがある。
そのロープを伝って上に登ると五助の滝の天辺にたどり着く。
そこから振り向くと五助谷第二砂防ダムが・・・
 この堰堤は左岸から比較的簡単に乗り越えられる。
後で砂防地図を見ると
右岸方向に進むと五助谷第三堰堤の方向に行くようだ。



五助谷第二砂防ダム Dam1

 そして再び川原に
しばし進むと不思議なダムが
鋼製パイプのダムである。
このダムは簡単にくぐれるのでなかなかいい。
パイプのダムは上流にもう1箇所あった。



五助滝を起点に 2番目 Dam2



Dam2を通過 14:08



五助の小滝 14:14



五助の平滝 14:15

 鋼製Dam2を通過すると、
かわいらしい滝が二つほど現れる。
こんな感じで沢登が続くと良いのだか
しばらくするとコンクリート製のDam3が現れ、左岸を巻き
鋼製のDam4をくぐり
さらにコンクリート製のDam5は左岸から(?)
Dam6
Dam7
をいずれも右岸のタラップを上る。
さすがDam7の天端に着いたときは疲れてしまった。
 Dam7の天端にはスコップが放置されていて
うんざり!
ここから石切道に脱出しようと這いずり上がったが断念。
後から思えば
Dam3辺りに東の天狗岩に抜ける道があったかもしれない・・・等

悔やまれる。
(朱書きは09/02/09 K・Tさんのご指摘により修正しました)



Dam4 14:30



Dam5 14:35



Dam6 14:41



Dam7 14:50




小枝のトンネル 15:35

 Dam7からの脱出をあきらめ
再び谷底に
左手の谷は藪のようで怪しそう。
右手の沢が明るいのでよじ登り始めたが
だんだんと急になり手がかりもなくなってきたので
断念・・・・。
 再びDam7まで下り
怪しげな藪の中をのぞくと印があった。
少し心細くなっていたので嬉しかった。



縦走路に 16:04

 やっと
五助谷を脱出
どこにでるのか楽しみにしていたが
凌雲台ガーデンテラスのすぐ東側にでた。
 ガーデンテラスでのどを潤し
そして石切道を下る。
この道は案内図までは自然路で気持ちが良い。
案内図の分岐で
次回はここから入ろうと思った。
舗装された道をだらだら下り
西谷橋の分岐から石切道に入る。
しばらく下ってゆくと
つつじが綺麗に咲いていた。
もうこんな季節になったのだ。

水晶谷もダムだらけだけど
五助谷もダムだらけ
五助谷をほぼ完全遡行した喜びはあるが
しんどかった。
お勧めできるコースではない。
これが最後かもしれない。
今度行くなら中抜きで
石切道の分岐から
五助の滝をへて
東の天狗岩かな

石切道のつつじは綺麗だった。
今日も一日ご苦労さんでした。



地図はここからPDFでダウンロードできます。


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