風薫る西山谷に遡行かな                                        

山と橋を渡る
                             Masao's Photo Gallery 08/5/3

摂津本山駅北バス亭発8:57→渦森台4丁目9:10→千丈谷入口9:20

西山谷入口9:40→西山大滝10:50→ソーメン滝12:15発12:45→

縦走路13:10→ガーデンテラス14:20→極楽茶屋前14:25

有馬ケーブル駅15:37→有馬温泉





正式な入り口? 9:17

 風薫る六甲山歩き(谷歩き)は
5/1の地獄谷・黒岩谷・白石谷に続き西山谷に。
自宅から歩いて摂津本山駅の北側の山手幹線沿いのバス停へ
そこから渦森台行きのバスに乗る。
乗り過ごして終点の渦森台まで行ってしまったが
手前の4丁目で降りる方が便利。
バックして千丈谷に向かう。
正式な入口は左の写真のところらしいが
堰堤の下に出るので
ここは下りないで車道をもう少し歩き
右手の柵
を越えて千丈谷に入る。
 千丈谷は子供が小さい頃
仲間達とよくバーベキューを楽しみに来た所だ。
この辺りの川原はもっと草木に覆われ緑にあふれていた。
数年前に堆積した土砂が取り除かれ
荒れた風景となってしまった。
あの頃の姿に還るまでにはかなりの年月がかかるのだろう。







二股の滝 9:42 F1?

 川原の少し上流から左岸に渡り千丈谷第二堰堤を越す。
そのまま川には下りないで第三堰堤を超えてから谷に下りると
左右に二つの小さな滝が見える。これがF1とF2なのだろうか?
 二股の右側の1段目と2段目の滝を登り
次の滝F2?を越えようとしたが
滑り易く少し怖かったので引き返し
巻き道を探すと手前にあった。
最初からつまづいてしまった。
登山コースのあらかたの滝には巻き道があるので
少しでも危険と感じたら巻き道を探すほうが良いと思う。




F2?  10:00



二股の滝の巻き道 10:06

 F2?の滝の先にも小さな滝が見える。
 再び
巻き道からF2?の上部に下りる。
F2?の上部に見えた小さな滝の右側を越える。
もしかしたらこの小さな滝がF2かもしれない。
小滝群の先の大きな滝がF3であることは明確だが
下流の滝群をどう仕分けするかはとりあえずおいて
ガイドブックの番号で滝名を呼ぶことにする。




F3  10:08



F4  10:15


沢を登ると幅の広い大きな滝が現れた。
これが10mのF3の滝なのだろう。
右岸(左手)から登る。
F3の滝を登ると「川水は飲むな」と
書かれた兵庫登山会のプレートが
大きな石のそばの木にくくりつけられてあった。
F4は小さな滝で右手から簡単に登れる。
F3からはダムもなく分岐もないので
迷うことなく気持ちよい沢歩きを楽しめる。




F5  10:19


 そしてF5の幽玄な滝
西山大滝の次に大きな滝でガイドブックによると15m程あるとのこと。
滝の名前は意味不明
名をつけるとしたら
この谷で唯一奥行きのある滝だから

幽玄ノ滝

深部は両脇の岩がそそり立ち薄暗く幻想的な雰囲気が漂う。
F5の巻き道は手前の左手にあり
上り切ると辺りは一転陽気な雰囲気となる。
ここには
冷たくて美味しい水場がある。
川原の水は飲めないとF5の下の看板に書かれていたが
ここの水は岩からの浸透水なので多分大丈夫だろう。
コップがぶら下がっている。




  水場 10:23




恐怖の第5堰堤 10:28

 F5の滝を過ぎると恐怖の第5堰堤が立ちはだかる。
この堰堤を越えるのが西山谷最大の難関であった。
堰堤の左直下にも登り道があったが
左手の斜面に真っ赤なヘルメットがポツリと置かれていたので
そこから斜め上方に登ると鎖場があった。
左腕にあまり負担をかけたくないので
ここの鎖場の登りはつらかった。
 もう少し下流に大きく巻く楽な道があるのかもしれない。




赤いヘルメットがポツリ




鎖場 10:33




第5堰堤の上部の道 10:40





必死の思いで堰堤の天端にたどり着いた。
沢に下る踏み跡もあったが
上に行く道もある。
上りと同じようながれ場だといやなので
ともかくり上方の道を選ぶ。
なだらかな道で無理することなく沢に到着できた。
多分正解!




F6 の小滝 10:47




F7 西山谷大滝 10:48

西山谷最大のF7西山大滝に到着二段20mの立派な滝だ。
美しい!




F8 10:59




千丈谷第4堰堤 10:06

 F8の滝を右から越えしばらく進むと千丈谷第4堰堤が現れる。
ダムの右岸にステップがあるが
段差が大きいのでステップ横の斜面から上る。
この時代に作られたダムは皆ステップが大きすぎて役に立たない。
次からは小さな脚立を背負って行こうか・・・
ぶつぶつ・・・




F10 二条の滝 11:17



F11 11:19

 F9の滝はヤマケイのガイドブックによると
巨大な第4堰堤は左から登るが下れずに右に戻る形で山林に向かう。
F9を脚下にF9の二条の滝とF11とも右に巻く

と書かれている。
F10でバックすればよかったかもしれない。
見落としてしまった。




第4堰堤11:22



堰堤天端 11:26



D1 11:31



D2 11:38





 千丈第四堰堤までは判りやすいが
これから先のF15ソーメン滝までは非常に判りにくく
幾つかの滝を見落としてしまった。
後から航空写真を見ながらダムの位置をプロットし
滝の位置を書き込むと上図のようになった。
ガイドブックでは第6堰堤を高く巻いて
第7堰堤の足元に出るとなっていたが
それではF12〜13はどうなるのだと思い。
D1の谷から斜面を上り、D2に降りたが
F12とF13も見逃してしまった。
D1の谷に下りるべきだったかも知れない。
D3は右側から巻き赤いレンガの第7堰堤の前に出た。
スリットのある綺麗な堰堤だ。
第7堰堤の右手に上口があってよじ登るが結構きつい。
と?
前方奥の方から声が聞こえる。
D3からの巻き道があるようだ。




千丈谷第7堰堤 11:45



スリット型の堰堤 11:48

 この後、
F13もF14も見逃してしまう。
ソウメン滝の手前の堰堤で先ほどの声の主が現れた。
若い元気なご夫婦だった。
こちらは少し疲れ気味、
ご夫婦に道をお譲りして小休憩。
道は迷うことはなかったが、
ソウメン滝の下はダムの交差点見たいなところで
方向感覚もすっかり麻痺してしまった。
後でGoogleの航空写真を見て通過した位置が理解できたが
沢歩きはまだまだ未熟です。





F15 ソーメン滝 12:15



F16 12:20




F17 12:23



F17 乙女の滝はどう?

 ところで、F17は愛情ノ滝と呼ばれているそうで
兵庫登山会の名板には「あなた一筋に」と書かれている。
一筋は判らないでもないが
おじさんのだじゃられぽっくて意味不明?。
それより滝の中段辺りに少女の顔が見えませんか。
 
 ここで昼食
食後のコーヒーを飲んでいると男性二人
女性一人のグループが登場。男性は何度もこられているようだ。
滝のすぐそば左手から登るとのこと
本当はもう少し下流に楽な上り口があるそうだ。




F18 最後の滝 12:53



12:09 脱出成功
F18 最後の滝、右手の崖をよじ登り谷を大きく巻いて
サンライズドライブウェイに
無事遡行成功!
 この後ガーデンテラスへ
ベテランご夫婦と山の話をしながら
持参のワインで乾杯!
そして
紅葉谷のブナ林を眺めながら有馬に!






初めての西山谷遡行

美しい滝の連続で充実した沢登りを楽しむことができた
緊張感あふれる西山谷
ダムの巻き方や
滝の巻き方
六甲の谷めぐりで練習したかいもあって
何とか突破することができた
全部の滝は見れなかったけれど

満足!

風薫る西山谷に遡行かな


地図はここからPDFでダウンロードできます。


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