高台寺・観月台あんど行者橋

 2008年11月2日   
山と橋を渡る  Masao's Photo Gallery



高台寺 表門
 なんとなく一人で京都に行きたくなる時がある。紅葉には早いが、その頃は人が多すぎて、少し早いぐらいがちょうど良い・・・等など考えながら岡本から阪急電車に乗った。
 昨日の山歩き、有馬からの帰り、バスの窓から「ねねの橋」がぼんやり見えた。そうだ!高台寺に行ってみよう!
 高台寺はねねさんが秀吉の菩提を弔うために開創した寺である。円山公園の南にあって紅葉の名所としても知られている。


遣芳庵(いほうあん)
高台寺の表門から左手に八坂塔を見ながら東山に向かって緩やかな坂を上って行くと巨大な観音様が見える。どうも大きな観音様は苦手だ。法隆寺の百済観音様のように等身大の方が親しみを感じる。
 受付で拝観券を買って境内に入ると、素朴な庵があった。遣芳庵とのこと。パンフレットには灰屋紹益と吉野太夫の好みの茶室と書かれていた。灰屋さんは江戸時代の藍染めのお金持ちで、時の関白さんと吉野太夫をめぐって恋争ったそうだ。




観月台

 高台寺の庭園は小堀遠州の作と伝えられ、開山堂を中央にして、二つの池があり、東側が臥龍池(がりゅうち)、西側が偃月池(えんげつち)と呼ばれている。観月台は偃月池の廊下橋の中央にあり、東山から出る月を池に映して見るのに格好の場所とのこと。



観月台の右が開山堂



方丈前庭と勅使門



方丈から臥龍池を望む



右は方丈(本堂)



臥龍廊


傘亭


時雨亭



見事な竹林を抜けて高台寺を後にする

10月24から12月7日まで秋の夜間特別拝観がある
日没後ライトアップされ午後10時閉門とか



秋の夜間特別拝観ポスターより

高台寺の山門を下り
ねねの道
円山公園を抜けて
知恩院
白川にでると行者橋がある






  一本橋 通称 行者橋 の袂には石版があって、「この橋 、比叡山の阿闍梨(あじゃり)修行で千日回峰行を終えた行者が、栗田口の尊勝院の元三大師に報告し、京の町に入洛するときに最初に渡る橋であり、行者橋とも阿闍梨橋ともいわれる。また江戸時代、この橋を栗田祭の剣鉾が差して渡る「曲渡り(曲差し)が呼び物であった。京都市 」と記されていた。
 歩廊は30cm程度の石板が2枚並べてあるだけで、人一人がやっと通れるほどの幅である。白川の柳の緑と調和して美しい。この橋の上流にも同じような石橋がある。




☆橋のある風景トップ    ☆歴史の散歩路トップ

☆Masao'sホーム☆