広瀬川に架かる橋   

2008年09月11日     
山と橋を渡る  Masao's Photo Gallery



大橋から川内キャンパスを望む

 所用があり、今年2度目の仙台、少し早起きをして広瀬川に架かる橋を見学。
 東北大学川内キャンパスの手前、広瀬川に架かる「大橋」は橋長116mの鉄筋コンクリート製のアーチ橋、1938年に架けられたそうだから70年もたった古い橋である。前身は鋼製のトラス橋で明治25年(1982)に架けられたが、このトラス橋は城跡や城門と調和しなかため、老朽した46年後に今のような荘厳なアーチ橋に架け替えられたそうである。親柱も高欄も立派である。橋が風景に溶け込むことの大切さを教えてくれる。仙台の人々の心意気が感じられる橋である。 



少し上流から眺めると



ぐっと近づいてみると 橋脚と蔦の絡みが絶妙



大橋を広瀬川下流から望む

 大橋から大きく蛇行した広瀬川を下って行くと評定川原橋に、仙台藩の評定所、今でいう裁判所があったことから名づけられたそうで、歴史を感じる名前だか、構造的には現代流のシンプルな橋である。



評定川原橋を上流から眺めると



淡い水色の欄干がさわやかに感じる






伊達家の九曜紋

 評定川原橋は1992年に架設された梯形ボックスの橋で、フランジとウエブの接合が曲面加工され一体となっている。遠くから見ると平凡な橋だが、すっきりとした形状に工夫されている。高欄や歩道も美しい、高欄には伊達家の九曜紋が埋め込まれていた。そして、評定橋の下流に霊屋橋(おたまやばし)と変わった名前の橋があった。藩祖伊達政宗卿霊廟に行く橋としてこの名がつけられたそうだ。



霊屋橋(おたまやばし)を左岸から眺める



2径間連続コンクリートアーチ橋



おたまや橋を下流から望む


 杜の都と言われるだけに、街の緑が美しい
特に仙台市内と城郭の間を流れる広瀬川周辺は深い緑に包まれて
橋を渡るとき
不思議な空間を渡っているような錯覚にとらわれる。



橋のある風景にもどる



Masao'sホームへ    橋のある風景トップ