『賢治の森記』 
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観劇記 あまご 
2019年6月9日 
 
劇団どろ


今年3月に『イーハト−ボの劇列車』を見ましたが
賢治のイメージが私には今一つ伝わりませんでした
でも
この芝居『賢治の森』は
ほぼ朗読劇なのですが
賢治の作品が幾つか読み上げられる中で
賢治のイメージが膨らみました
心がこもった芝居でした

そのなかの一つ
『よだかの星』
とても好きな作品だったこともありますが
とてもよかった
賢治が思い描く世界は
沁みるような
優しさがあります

よだかは醜い鳥で意地悪な鷹から
たかという名を使うなら命はないぞと驚かされ
友達のカワセミやはちすずめと別れを告げて
夜空に飛び立ちます
途中様々な虫を飲み込み
生きる事と命を奪うことの矛盾に気づきながら
泣きながらどこまでも飛び続け
いつしか夜空に輝く星になります
ちょっと悲しい物語ですが
たまにはこんな芝居もいいですね
また読んでみたくなりました

 

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