『ビニールの城』 
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観劇記 あまご 
2021年6月13日 
湊川公園 唐組 


今日は湊川公園で唐組の紅テント公演
神戸では16年ぶりだそうです
写真は入口


舞台の裏側です
兵庫区役所が見えますね
いよいよ始まります
土間席に座り込みます
後方僅かに椅子席がありました
私は前から2列目
水しぶきが飛び交う芝居なので
最前列はビニールが用意されています
水除です



作:唐十郎 演出:久保井研+唐十郎�

パンフから
助けて。ビニールの中で苦しいあたしを。あたしはいつもそうです。
あなたとお会いしてからも、二人の間にはビニールがあって、なにか言えない
思いのたけをあなたに告げられないと、いつも気が急いておりました。
―朝ちゃん、ビニールを張った以上、ここはビニールの城です―

あらすじ:
月光さし入る浅草・神谷バー。
腹話術師の朝顔は
8ヵ月前に別れた相棒の人形・夕顔を探し続けていた。
人形を「遠くからきた人」と思う朝顔は
他人との「なま」の関わりを持てずにいる。
そんな中
アパートの隣に住んでいたビニ本のモデル女・モモと再会する。
モモは朝顔にこう告げる。
「あたし、あなたが忘れられない人形と同じ名の人と結婚しました。
いつまでも、あなたの体の半分と暮らしていたかったから」
それを知った夫・夕一は
「人形の夕ちゃんにならなければ、モモという妻に喰い込んでゆくことはできない」
と思いはじめる。
交錯する三人の思いと葛藤の中で
この悲恋物語はどういう結末を迎えるのか・・・・

唐組・第67回公演『ビニールの城』
作:唐十郎 / 演出:久保井研+唐十郎

出演:
久保井研、稲荷卓央、藤井由紀、福原由加里、加藤野奈、大鶴美仁音、重村大介、栗田千亜希、升田愛、藤森宗、松本遼平/全原徳和、友寄有司、木村健三、影山翔一、新美あかね
協力:福本雄樹

想像以上に激しい芝居でした
水場の中で戯れるのはまだしも
水槽の中に飛び込むシーンなどは驚きでした
芝居の中では
電気ブランという飲み物がよく出てきます
明治15年
創業者神谷博兵衛が生んだ
ロマン漂う
当時の浅草を代表するカクテルだそうです

http://www.kamiya-bar.com/denkibran.html

ラストは驚きました
舞台後方の幕(テント)が開き
新開地のアーケードのネオンが浮かびあがります
公園の向こうから
ビニールのテントに包まれた車椅子
モモ(藤井由香)がゆっくりと舞台に進んできます
さすが野外劇場
テント舞台の冥利です

大きな拍手に包まれました



遠くに新開地のアーケードネオンが見えます
舞台右手は神谷バーです
人形は夕顔



上演台本は2016年9月の「悲劇喜劇」にありました



劇場はシアターコクーン
朝顔が森田剛
ももが宮沢りえでした
チラシに今井裕一さんが書かれていましたけど
2016年のシアターコクーン芝居とはずいぶん違っていたと
芝居は時代とともに変わります
今観ていること
そこに私がいると思いました



 

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