『左の腕』 
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観劇記 あまご 
2021年12月15日 
神戸文化ホール 


神戸演劇鑑賞会
今年最後の例会は無名塾の「左の腕」仲代達矢役者70周年に銘打つた記念作品です。
例会直前に89歳になられたそうです。
私が初めて仲代さんの芝居を観たのは1970年12月シェイクスピアの「オセロ」
私が20歳の時でした。
 それから
リチャード三世(74年)
どん底(75年)
令嬢ジュリー(75年)
ジュリアスシーザー(77年)
オイデプス王(78)

若き頃の私に大きな力を与えていただきました。



仲代オセロ
デズデモーナは河内桃子さんでしたね
そうそうたるメンバーです
演出は千田是也



 「左の腕」は松本清張原作による
江戸末期の頃、飢饉や天災、物価の高騰で大量の無宿者が生まれ
幕府の厳しい取り締まりの中で生きてきた父(仲代達矢)と
娘(円地昌子)を中心とした人情物語です。
取り締まる側の無情と親子を支える周りの人たちの暖かい人情を感じました。
 カーテンコールでは暖かい拍手が鳴りやみません。
腰をやや屈めて私たちに応えてくださった仲代さんの姿がとても凛々しく美しく
改めて
素晴らしい役者の姿を観た思いがしました。
 仲代さんの旅公演は今回が最後になるかもしれません。
来年は能登演劇堂で再会したいと思います。
これからもお元気で役者人生を送られることを祈っています。


 

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