秋霖(しゅうりん)の錦帯橋   
    
2005年11月11日     
山と橋を渡る  Masao's Photo Gallery




日本3大名橋とも3大奇橋ともいえる錦帯橋を久々に訪れました。初めての錦帯橋との出会いは、当時の建設省山口工事事務所での夏期実習で管内の工事現場や著名な橋の見学でした。  
 錦帯橋は1673年に岩国藩主・吉川広嘉の命により大工・児玉九郎祐衛門が創建しています。この橋も8ヶ月後の大洪水により流されました。その後5ヶ月を要して再建された2代目の橋は276年間、耐えぬきましたが1950(昭和25年)キジヤ台風により流失後昭和28年に再建されています。 現在の橋は、平成13年から3年間かけて架け替えられたものです。



 錦帯橋の美しさは、自然曲線にあるようにおもいます。アーチ橋は一般的には放物線と呼ばれる、(空中にボールなどを放り投げた時に描く曲線)ですが、錦帯橋のアーチはカテナリー(懸垂)曲線だそうです。カテナリー曲線は紐を垂らした状態で、吊橋でいえば主ケーブルだけが架設された時の曲線に相当します。そして桁が吊り下げられると方物線に近い状態となります。
 カテナリー曲線は次式で表せます
  y=mcosh(x/m)
 



山の上に岩国城がみえます。
岐阜城と同様 山城です。



錦帯橋は鉄が使われています。
錦帯橋は木の橋ですが、鉄がうまく使われています。巻き金と呼ばれる、木を束ねるバンドとして約4トン使われています。
「現代の名工海老崎粂次氏に聞く」
Civil Engineering Journal 2006.1






久々に訪れた錦帯橋は雨でしたが、それもなかなか風情がありました。



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