九重“夢”大吊橋 | ||
2006年11月23日 山と橋を渡る Masao's Photo Gallery |
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11月23日,思い立って九重“夢”大吊橋を見に行くことにした。10月30日に開通したこの橋は、今日の朝刊によると22日目で最早30万人を突破したとのことである。人の多いのは憂鬱だが、出張中の休日、他に行く当てもなく、今日は雨だから人も少ないだろうと想定し決行した。 | ||
博多から大分行きの高速バスにのり、湯布院インタ手前の九重インターで降り、豊後中村駅まで歩いた。ここから九重登山口まで日田バスが運行している。便数は少なく、出発は13時10分、1時間近くも待ち時間があり、どこかで昼食をと思い探したが、休日はどこもしまっているらしい。駅前の雑貨でパンを買い昼食とした。 |
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博多から大分ゆきのバスはがらがら乗客は5名程度、豊後中村から登山口までのバスはひとり貸し切り、運転手さんの話によると数日までは満員とのこと、雨の日に来たのは正解とほくそ笑んだ。登山道は普通車がやっとすれ違えるだけの曲がりくねった狭い道で、昨年の洪水により一部道が決壊しており、所々片側通行となっている。今年の紅葉は鮮やかさがなく例年に比べて今ひとつとのこと、洪水により崩れた山肌も痛々しい。 |
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夢吊橋からみる鳴子川渓谷は美しいが雨と霧でよく見えない、橋の右手後方に見えるはずの「震動の滝 雄滝」はうっすらと(写真左上)、写真右上は多分「雌滝」だろうか。 「震動の滝」は「日本の滝百選」に選ばれおり、九州最大規模の滝である。滝の音が周辺の山野を震動させることから「震動の滝」と命名された。落差 83m の雄(男)滝と落差 98m の雌(女)滝である。 |
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九重夢吊橋は歩道橋としては長さ高さとも日本一で総工費22億円、先は行き止まりの観光用の吊橋である。2番目に長い歩道専用吊橋は茨城県の竜神大吊橋で橋長375m、この橋も行き止まりの観光吊橋であるが、幅員は3mと広く補剛トラス形式の吊橋なので規模としてはこちらより大きい。 |
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夢吊橋は無補剛故に耐風対策として ストームロープが設けられている、 また風抜き用のグレーチング により上下面の空気圧差を少なくし PC床版を用いることで 質量をかせぎ耐風安定性を向上させている 夢吊橋のポスター |
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雨のため人では少ないと予想したが、なんと観光バスとマイカーでの見学者でいっぱい、幸にして待ち時間はなかつたが、いつもは3時間待ちとか。傘をさしての橋の通行は禁止で、売店で買ったサランラップのような薄いカッパでは十分な雨よけとならず、足下はびしょ濡れとなった。 |
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ここらあたりは、九重九温泉と呼ばれるほどに温泉が多い、橋の梺には筌の口(うけのくち)温泉があって、そこで冷え切った体を温めることにした。筌ノ口温泉は川端康成の小説「波千鳥」の舞台である。 |
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筌ノ口温泉は共同浴場で、入り口におじさんがいて料金は200円とびっくりするほどやすい。泉質はナトリウム、マグネシウム、カルシウム泉 (炭酸水素塩、塩化物、硫酸塩泉)で48.5℃と湯加減も手頃で、少し濁った湯と昔ながらの風情があって心も暖まった。 時間ができたら他の温泉にも行ってみたいと そう思う。 |
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MAPをクリックすれば九重温泉が見れます。 |
九重町は湯布院の隣町で、博多から高速バスで九重インターまで約1時間40分、別府から約45分、JRで博多から豊後中村まで2時間30分 ちなみに九重町はここのえ町と読む、隣が久住町(くじゅう)で近くに九重(くじゅう)連峰があるからややこしい。 いつか人が少なくなった時、また紅葉の美しい時期に今度はゆっくりと渓谷を歩いてみたい。 |
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