六甲岩場の謎〜行者岩?
  
      
    
2017年08月17日     
山と橋を渡る  Masao's Photo Gallery





写真-1

先月末(7月27)東灘図書館での写真展
珍しい昔の六甲山の岩場の写真-1がありました
左の上下の奇岩は行者岩
右上は布引上流天狗岩又三笠岩
右下は懸崖裂岩

布引の天狗岩(三笠岩)は二十渉の高雄山堰堤付近にある
二十渉岩だと思いますが
あとはどこにあるのか???

たまたま東灘図書館で見つけた
「むかしの六甲・有馬 絵葉書で巡る天上のリゾート」
石戸信也・著に
同じ岩場の写真がありありました



写真-2

この写真-2は「むかしの六甲・有馬 絵葉書で巡る天上のリゾート」に
掲載された絵葉書ではありません
購入した絵葉書です

絵葉書の上には
(六甲名勝)行者岩より阪神沿線を展望と書かれていますから
表六甲ですね

ところがこの本には
有馬温泉側にも行者岩があるそうで
絵葉書が紹介されていました



写真-3

写真-3も「むかしの六甲・有馬 絵葉書で巡る天上のリゾート」
に掲載されたものと同じですが
購入した絵葉書です

この行者岩も見たことがありませんが
写真に子供や背広姿の男性がいますから
簡単に行けるところなんでしょうね

そして不思議なのが
極楽渓
水晶谷の上にある極楽渓?
私の山登り記録08/03/15で
布袋岩と名付けている辺り?
08年3月8日に撮影した極楽渓の写真が写真-4と写真-5です



写真-4 2008/3/8 14:49 布袋岩



写真-5 20008/3/8 14:52 極楽渓の岩

08年3月15日に撮影したのが写真-6です



一週間後に撮影した極楽渓の岩
写真-5と同じ岩
写真-6 2008/3/15 14:01




水晶谷Map



写真-7 08/03/15 14:16

写真-7は 極楽渓を登り切った辺りから撮った写真ですが
写真-2の山脈に似ています
ですから
写真-2は多分極楽渓だと思うのです
絵葉書にもView of Hanshin-homen from Giyhoza-rock
と書かれています
ところで



写真-8

写真-8は「神戸背山登山の思い出」の中にある写真です
交友プランニングセンターさんの了解を得て掲載しました
この岩場「むかしの六甲・有馬」では
六甲の懸崖裂石」と書かれていますが
同じ岩場では?と著者も書かれている絵葉書には
「東六甲極楽渓」の絵葉書も掲載されています

写真-8と同じ岩場だと私も思うのですが・・・
「むかしの六甲・有馬・・・」では別の場所です
どうなんでしょう

なんだか
行者岩も懸崖裂石も極楽渓にあるような気がしてきます
懸崖裂石は保塁岩にも感じが似てます

昔の六甲山は昭和13年7月3日の大水害
六甲山の南側斜面ではいたる所で山くずれがおこり、
土石流となってまちを直撃。
神戸周辺の河川は大氾濫し、
まちには巨大な岩石や石、流木、土砂があふれました。
谷崎潤一郎の「細雪」ではその時の様子が
生々しく描かれています
この時「極楽渓」は崩壊したと言われています

岩だらけだった六甲山も今では森林に覆われ
かっての岩場も見難くなりました
昔の岩場を探す山歩きも楽しそうですね

また
絵葉書資料館には明治後期から昭和初期の
国内外の絵葉書が常設展示されているそうです
昭和13年の崩壊した極楽渓の写真があればいいのですが
・・・

写真の掲載に当っては「むかしの六甲・有馬」の著者から
出版元の神戸新聞総合出版センターを通じてクレームがあり
写真を削除・入れ替えをしました。
ご迷惑をおかけしました

また
写真-8(写真16 六甲山の岩場)に関して
掲載の許可を快く頂いた交友プランニングセンター様には
御礼申し上げます

思い出の六甲・昔の六甲の岩場を訪ねて歩く
六甲大好きびとにとって
昔の写真はとても貴重で山歩きの喜びも増幅します
皆さんに感謝!感謝!です
このレポートもみてください
極楽渓から有馬
Masao'sホーム 散歩路