東京観劇ツアー'25番外編
    
2013年4月19日~22日     
山と橋を渡る  Masao's Photo Gallery



東京観劇ツアー
昨年に続いて2回目となりました。
メンバーは昨年と同じ
女流俳人、女性指揮者、アラサーと私です。

今回の観劇ツアーには
私も参加する「おしゃべり新劇史」のメンバー達6名も加わって
初日の「とりつくしま」は総勢10名になりました。


初日  4/19
     2日目  4/20 マチネ
               ソアレ
3日目  4/21
4日目  4/22
とりつくしま      劇団俳優座
十字軍        文学座
今ひとたびの修羅 シス・カンパニー
根っこ         地人会新社
横浜短編ホテル※ 青年座
                     ※ オプションです

芝居の観劇記は後程・・・・
ツアーの番外記です。

初日 「とりつくしま」を観た後は
俳優座の皆さんと暫し懇談のあと
「観劇ツアー」のメンバーは金曜日の東京見物
「おしゃべり」新劇史のメンバーは「横浜短編ホテル」

その夜
新宿辺りで合流という話もありましたが
夜も遅く
私たちは品川の某ホテルの地下で初日乾杯となりました。

翌朝の午前中は歌舞伎座に





歌舞伎を見る訳ではありません。

当初のツアー候補には挙がっていたのですが
何せこけら落しですから
諦めていたのです。

当日券
並べば1幕物が買えるのですね。



当日券を求めて並ぶ人達





今から並べばお昼の第2場が見れそうですが
お昼からは「十字軍」
1幕物は1時間~1時間半で2000円
次回のお楽しみに




本日の演目




地下のお土産もの売り場


5階の歌舞伎座ギャラリー


歌舞伎座タワーはオフィスビル









黙阿弥の石灯籠




阿国桜










初代




2代目




3代目




4代目


ミ-ハ-気分で歌舞伎座見物
お上り気分で銀ブラ
たまにはいいですね。
そして

信濃町の文学座に向かいます。




文学座のアトリエ

戦後にアトリエが落成されると
「アトリエの会」として小空間での公演を活動の二本目の柱に据え
〝現代演劇の前衛〟として経済的負担に臆することなく
実験的、冒険的な試みに挑戦してきました。
実存主義演劇、不条理劇、アンダーグラウンド演劇にも敏感に反応しながら
常に時代の先端を行く演劇活動の道を歩んできました
「文学座とは」 文学座HPより


客席は150理想的な空間です。
本日の芝居は
ミシェル・アザマの「十字軍」
とても緊張感あふれる芝居です。

西暦1212年の子供十字軍から続く死の世界
神戸四月例会 「わが町」
昨日の芝居 「とりつくしま」
死後の世界の芝居が続きます。

観劇記は
多分女流俳人が書かれる予定

それでは夜の部に

新国立劇場中ホール




「今ひとたびの修羅」
原作:尾崎士郎
脚本:宮本 研
演出:いのうえひでのり

軍人と金持ちがのし上がってゆく昭和の初期
義理と人情の世界を生きる
飛車角(堤真一)や吉良常(風間杜夫)
純な任侠の世界と対決する
拝金主義と軍国主義
宮本研の痛烈な怒り感じます。

新国立劇場
理想的な芝居専用の舞台なんですが
なぜマイクを使わなければならないのか
いのうえひでのりの過剰な演出がそうさせるのでしょうか
うまい役者さん達と理想的な舞台空間が惜しい

激動の時代と愛の狭間に生きる
おとよ(宮沢りえ)とお袖(小池栄子)
綺麗でした。
宮川(岡本健一)役者としてもうまい

芝居が跳ねたあとは
オペラシテー53Fの居酒屋に
東京観劇ツアー2日目の夜です





3日目の午前中は
雨降る中、早稲田の演劇博物館に行きました。




正面は16世紀のイギリスの劇場
「フォ-チュン座」を模しています。
ロミオとジュリエットがあらわれて来そうです。




演劇博物館は坪内逍遥の古希を記念して
1928年(昭和3年)に設立

日本を始め世界各国の演劇資料が収集されているそうです。

「佐野碩と世界演劇」
―日本・ロシヤ・メキシコ”芸術は民衆のものだ”―

企画展示されていました。




「佐野碩」

日本版ブレヒトのような生き方をした人ですね。
村山知義等と左翼劇場で活躍し
1932年モスクワに移住
国際労働者演劇同盟局員のガリーナ・ボリソフと知り合い同棲
1937年土方一家等と共に国外追放
レニングラードよりパリに向かう
チェコからニューヨークに
日本大使館・領事館の妨害を受け拘留されるが
石垣綾子等の救援活動で期限付き入国
1938年メキシコ入国を図るが日本領事館による妨害を受ける
演劇・文化人たちの援助で入国
メキシコにて
ゴーリキー・チェーホフ・テネシーウイリアムズ・アーサーミラー等
多数の作品を演出
1966年メキシコに死去
日本には帰らずの人となった。




演劇資料館の内部

この後
駅そばを食べて
赤坂レッドシアターに
座先数170席程度の理想的な劇場です。



本日の芝居は
アーノルド・ウエスカー作
「根っこ」
今回の東京観劇ツアーの目玉です。

ウエスカーの「調理場」に
衝撃的な感動を受けました。

ウエスカー3部作と言われる
「大麦入りのチキンスープ」
「僕たちはエルサレムのことを話しているのだ」

昨年東京演劇アンサンブルの連続公演で
永年の念願かないました。
そして
その時「根っこ」の上演があることを知ったのです。

これほど嬉しいことはありません。
観劇記は後日

「根っこ」
東京観劇ツアーの最終公演です。
4本見たことになります。
ツアーのメンバーとは品川駅でお別れして
その日は
品川の「調理場」で
ウエスカーの想いに耽りました。




明日から東京で働かなければなりません!
それでは来春も
東京演劇ツアーできたら
嬉しいのです・・・







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