『父との旅』 劇団銅鑼公演NO47

観劇記 あまご 
2015年3月18日 
六本木・俳優座劇場 
          作:青木豪 演出:磯村純
                   
 あらすじ
そこは、日本海に面した温泉街。
海とは反対方向に車を走らせれば、桜山という低い山があり
春ともなればその名の通り、満開の桜が咲く。
その温泉街にある小さな旅館「コウノ」。
田渕鶴吉は長男・礼王が到着するのを待っている。
先に着いた娘夫婦たちはそれぞれの時間を過ごしているらしい。
鶴吉はガンだ。遺言状を書くために子どもたちを旅行に誘ったのだ。
穏やかに話そうと思っていた鶴吉の思いとはうらはらに
騒動を持ち込む子どもたち。
春うららとはうらはらな父との旅の物語



  劇団銅鑼の芝居久しぶりです。3年前に「奥田製作所」という芝居が神戸に来たのですが訳ありで見ることが出来ませんでした。その前といえば1974年の「雪の下の詩人たち」、1973年アーサーミラー「二つの月曜日の思い出」2作品ともとても心に残る芝居でした。
  今回は、日本海の温泉を舞台にした芝居、どこの温泉だろうかと思ったら城崎温泉でした。そういえば昨年の劇作家大会が城崎で開かれましたが青木豪さんも参加されてたそうです。城崎が舞台ですから親近感が強まります。父と子供たちの関係は微妙ですれ違うばかりですが、ラストはハッピーエンドで心温まりました。ラーメンじろうが出てきましたが関西の人にはわからないでしぅようね。特に神戸はラーメン太郎ですから、東京で働いていた息子からじろうのことは聞かされていたので私は納得でしたけど・・・腕が不自由になり、ちゃんとした蕎麦を打てなくなった息子が息子の友達の友達のラーメンじろう大好きな娘さんと所帯を持って、蕎麦屋の跡を継ぐのではなく、なんでも食堂でもいいんじゃない・・・なんて思いました。




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