『観劇記 櫻の國の傳説』 

観劇記 あまご 
2015年3月22日 
東京中野 ザ・ポケット
劇団アルファー公演 
          作:石森史郎
          演出:時風静恵 

                   
 東京大空襲のあった時代と現代が交差する芝居でした。登場人物たちは障害を持つ青年たちとその家族、病院施設の医者・看護婦さん達。世間から疎まれながらも必死に明るく生きているのですが、大空襲によって命を絶たれてしまうという悲しい物語です。
 何時の世も犠牲になるのは弱きもの達、劇団アルファーは学校公演をされている劇団だそうですが、子供たちにもこの戦争の恐ろしさを伝えて欲しいとおもいます。芝居のもつ力はとても大きいです。神戸も空襲で9000人の人たちが亡くなりました。今神戸に空襲を記録する会が立ち上がりました。伝えて行かなければ、風化し、忘れ去られて行きます。



あらすじは
公演パンプレットから

 東京‐現代。年老い白杖をついた京子が墓に語りかける。「ここにはね。おばあちゃんの大切な、一生忘れることの出来ない人達が、仏様になって眠っているのよ。本当はおばあちゃんがその人達の命を守ってあげなきゃいけなかったのに…」
…昭和19年晩秋。日本は米軍機による空襲が激しさを増し、敗色が濃くなってきていた。
養護施設でもある、東京・向島の友愛病院では身体的に障害を持っている青年たちが明るく懸命に生きている。兵役につけない彼らは世間から厳しく当たられてしまうが、「お国のために役に立つ!」と工場挺身隊の作業や防空演習に日々励んでいる。女医の京子や院長の圭一郎をはじめ友愛病院の面々は「いつでも笑顔でいてほしい」と願い、彼らを必死に守り戦っていた。

…そして昭和20年3月10日…


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