『真夜中の太陽 観劇記』 

観劇記 あまご 
2016年1月13日 
京都府立文化芸術会館 
          原作・音楽:谷山浩子
          作:工藤千夏 演出:武田弘一郎 
          劇団民藝公演 

                   
 2013年5月、日色さんをお迎えしてテアトロ9の講演会を開きました。その時のお話が東京大空襲、そして『真夜中の太陽』の舞台のことでした。参加者全員で『真夜中の太陽」の歌を合唱し、最後に私が集会のアピールを朗読しました。思い出深い芝居です。
 神戸演劇鑑賞会の例会候補に何度か揚げられたと思うのですが、神戸では上演されることなく、大阪と京都での「民芸の仲間」で上演されると聞き、行ってきました。
 

パンフレットから

素晴らしい舞台でした!
東京大空襲の日
防空壕に逃げた女学生たちは亡くなってしまいました。
その時「真夜中の太陽」の楽譜をとりに
一人音楽室に戻った女学生が助かります。
一人だけ生き残った後ろめたさが
彼女の辛い思い出として残ります。
なんどもなんども・・・

7月の『父と暮せば』の美津江の思いと同じです。
まだ四国や関東での鑑賞会で上演されるそうですから
詳しいあらすじは書けません。
パンプレットから

太平洋戦争末期
ミッション系の女学生たちが音楽室で空襲に遭います。
女学生たちは防空壕に避難しようとするのですが
「防空壕に入っちゃダメ!」と叫ぶ女学生がいました。
その女学生はよく見るとおばあちゃんでした。
彼女は「真夜中の太陽」の楽譜を音楽室にとりに戻ったため
一人生き残った女学生で
防空壕のなかで亡くなった友だちを助けようと
70年近いときをへてふたたびあの日に還ってきたのでした……。



生き残った女学生は日色ともゑさん
11人の女学生は民藝の研究生や準劇団員がほとんど
初演の時の練習は大変だったと
講演会のとき
日色さんが語っておられました。
しかし
あれから3年
みずみずしい若き女優さん達は地方公演を重ね
生き生きと舞台を演じてくれました。
最後の「真夜中の太陽」のコーラスの場面
涙が溢れて止まりません。
こんな素晴らしい舞台
何で神戸で上演できないのか
とても悔やまれます。
お年寄りは勿論若い人達
たくさんの人達に観て欲しい舞台です。

そして
今回初めて京都で府立文化芸術会館で観劇
定員400名程度の理想的な劇場です。
こんな劇場で芝居が観れたら
とても幸せです。


谷山浩子さんの歌がYouTubeにありました。
https://www.youtube.com/watch?v=qwiOb_qbhNQ

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