『切られお富』 |
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観劇記 あまご 2016年02月26日 |
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作:河竹黙阿弥 前進座公演 |
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神戸演劇鑑賞会 久しぶりの歌舞伎公演です。 「切られお富」は2011年に7代目嵐芳三郎襲名披露で 京都南座で観ました 写真の3人は前回と同じ配役です。 左から 井筒与三郎:嵐芳三郎 てしまや豊島屋 中央の 切られお富:河原崎國太郎 やまざきや山崎屋 右 蝙蝠の安蔵:藤川矢之助 おおざかや大阪屋 今年の1月に亡くなられた中村梅之助さんは前回は赤間源左衛門でした あらすじは前進座HPから |
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表向きは絹問屋、実は盗賊の観音久次こと赤間源左衛門。その手代の蝙蝠(こうもり)の安蔵〔矢之輔〕は、今日こそ、かねて横恋慕する赤間の妾・お富〔國太郎〕への思いを遂げようと、悪い仲間と示し合わせ、彼女を攫(さら)って滑川の辻堂前で……。あわやというとき、かつて木更津の船中で見初め、契りを交わした浪人の井筒与三郎〔広也改め七代目芳三郎〕が来かかり、助けられる。と、激しい雷鳴。二人は辻堂へ……。その密会を知った源左衛門は、お富をなぶり切りにして、川に捨てさせる。 赤間源左衛門に半死半生の目にあわさたお富を助けた安蔵は、薩埵峠に茶屋を出し同棲する。 三年の後、たまたま通りかかった与三郎は、疵だらけのお富と再会。お富は、与三郎が自分の主筋の子息であると知り、さらに彼が仕える主家・千葉家の宝、名刀北斗丸を探し求める浪々の身で、所在は尋ねあてたものの買い戻す二百両に窮しているとわかると、その金の調達を引き受ける。 安蔵とぐるになり、今は府中の弥勒町で女郎屋の主人におさまっている源左衛門の弱みをつき、首尾よく二百両を強請りとる。お富と安蔵が引き上げたあと、お富の言うなりに二百両を与えた源左衛門を訝った女房のお滝に、源左衛門は自分の前身を打ち明ける。と、その様子を、客を装い窺い聞いていたのは千葉家の宝刀詮議の忍び役・舟穂幸十郎。宝刀北斗丸を奪って売り払った源左衛門を捕えにかかる。 一方、源左衛門の見世からの帰り道、お富と安蔵は狐ヶ崎の畜生塚で、強請りとった二百両を奪い合う。安蔵は傘をカセに、お富は出刃をかざしての立ち廻り―――。 |
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やまざきや! |
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主君の宝刀を奪われ取り返す歌舞伎は他にもありました 三人三吉にでてくるお坊吉三も 今は盗賊として落ちぶれていますが元は由緒ある家柄 頼朝から預かった宝刀・庚申丸を盗まれた罪で父は切腹 お家を再興するために庚申丸を捜します。 女暫でも宝剣「倶利伽羅丸」が奪われたことから物語が始まります。 歌舞伎の筋は簡単ですが 登場人物たちがどこかで繋がっていて あっと驚かされるところも面白いですね。 見応えのある楽しい芝居でした |
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写真は上演パンフレットから | ||
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