『反応工程 観劇記』   劇団俳優座公演 紀伊國屋ホール
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観劇記 あまご 
2016年5月15日 
 
          作:宮本研 演出:小笠原饗 
                   


理恵さんのお誘いを受けて
アケミさんとヒラリンと三人で行ってきました
演劇と社会をつなげた新たなムーブメントを創ることを夢見て
「俳優座『反応工程』を成功させる会が結成されました。
山田洋次さん(映画監督)や奥田愛基さん(SEALDs)
タクヤさん(T-ns SOWL)加藤剛さん(俳優座)達が共同代表です。
山田洋次さんは共同代表のメッセージで
「かって、この国は悲惨な戦争をしていたこと、そして戦争後
新憲法のもとで民主主義を目指して
懸命に再生しょうとしていた時代があったことを
戦後生まれの日本人に今こそ知って欲しいと願います」


当日はママの会の人たちがたくさん観劇されているようで
紀伊國屋ホールのロビーは急きょ保育所に早変わり
理恵さんは保母さんされていました。

あらすじはパンプレットから
 1945年8月。九州のとある軍需工場の4階「反応工程」現場。高校生の田宮(田中高宗)は、この現場に配属された動員学徒の一人である。8月に入ると、徴兵をギリギリまで見送られていた動員学徒達の一人、影山(小泉将臣)に赤紙が届く。出征を祝う一同だったが、影山はその夜姿を消してしまう。
 広島、長崎に原爆が投下され、いよいよ敗戦が濃厚となる中、工場の大人たちは密かに日本が負けたときの準備をし始める。戦争がまもなく終わるかもしれないという状況の中での爆薬製造作業。いつ徴兵されるかわからない焦燥感。
 ある日、田宮はハンマーを握り工程現場に行こうとする。気配を感じた熟練工の荒尾(伊東達広)と見習い工の矢部(八柳豪)があとを追う。そうした中で田宮にもついに赤紙がくる・・・。

自分の教え子を真に庇おうとしない指導教官
戦後世の中の状況が変わると豹変する
係長や課長たち
己の信念を持った熟練工荒尾達労働者と若者達
時代の流れの中で悩みながらも自分を見失まいと必死に生きる人たち
そんな人達がたくさんいたことを
この芝居は伝えてくれる

今の時代を個人としてどう生きるか
今の時代をどう捉えるのか
宮本研が
俳優座の面々が
成功させる会の人たちが必死に訴えている
そんな思いにかられながら私は二人を送って行った。
二人は日帰り
私は明日もあるから
一人で少々寂しいけれど
夜はホテルの近くの
「九州屋台劇場」
という
今日の芝居に相応しい居酒屋


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