『あわれ彼女は娼婦』 |
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Masao'sホーム 観劇記 あまご 2016年6月15日 |
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作:ジョン・フォード 演出:栗山民也 新国立劇場 |
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久々の新国立劇場 『あわれ彼女は娼婦』はとても興味ある作品でした。 あらすじは新国立のHPから 中世のイタリア、パルマ地方。 勉学に優れ、人格的にも非の打ち所がないと将来を嘱望されるジョヴァンニは 尊敬する修道士ボナヴェンチュラに 自分の心を長く苦しめてきた想いを打ち明ける。 それは、類まれな美貌の妹アナベラを女性として愛しているという告白だった。 ボナヴェンチュラは叱責するが ジョヴァンニは鎮まらず、アナベラに気持ちを伝えてしまう。 するとアナベラもまた、兄を男性として愛していたことを告白する。 二人は男女として結ばれるが 幸福な時間は続かず、やがて妊娠が判明。 カモフラージュのために アナベラはかねてから求婚されていた貴族のソランゾのもとに嫁ぐが ソランゾは彼女の不義を見抜き お腹の子供の父親が妻アナベラの実の兄であることを探り当てる。 狂乱し復讐を誓うソランゾに対し 事態が露見したことを知ったジョヴァンニがとった行動は …そして兄妹の運命は…。 |
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俳優陣は文学座の石田圭祐、横田栄司、浅野雅博 そして 中嶋しゅう、大鷹明良、春海四方、西尾まりらベテランに 蒼井優、宮菜穂子、浦井健治ら若手が絡む 豪華な役者陣でしたが どうも絡み合いが希薄で 期待したほどの満足感は得られませんでした。 喜劇と悲劇 外面と内面 相反する葛藤が もう少し届いていたらと思います。 ジョヴァンニは聡明な青年の筈なのに単調に感じました。 ロミオとジュリエットのように ロミオは引き立て役なのでしょうか。 蒼井優はいい女優さんだと思いました。 先日 『岸辺の旅』という深津絵里&浅野忠信主演の映画を見ました 蒼井優×深津絵里 静かな火花がちりました そういえば この芝居が見たかった理由は 10年前に深津絵里さんがアナベラを演じていて 見れなかった悔しさです 兄ジョバンニは三上博史 演出は蜷川幸雄 どんな舞台だったのでしょうか 再演が楽しみです。 |
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