『夢の裂け目』 
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観劇記 あまご 
2018年6月27日 
西宮芸文 
作:井上ひさし 演出:栗山民也 
あらすじはパンフレットから
昭和21年6月から7月にかけて
奇跡的に焼け残った街・東京
根津の紙芝居屋の親方・天声こと田中留吉(段田安則)に
起こった滑稽で恐ろしい出来事。
講釈師から活動弁士を経て紙芝居という「語り物」の
日本の芸能の系譜をひく“しゃべる男”天声が
突然GHQ・国際検事局から
「東京裁判に検察側の証人として出廷せよ」と命じられ
民間検事局勤務の川口ミドリ(保坂知寿)から口述書をとられる。
震えあがる天声。
祖父の紙芝居の絵描き・清風(木場勝巳)
都立第一高女を卒業したばかりの娘・道子(唯月ふうか)
妹で元柳橋の売れっ子芸奴・君子(吉沢梨絵)
君子の柳橋での同僚で上海で大成功した後
命からがら帰国した妙子(高田聖子)
失業中の映写技師で焼けてもうない
近くの映画館のドラ息子・川本孝(佐藤誓)
紙芝居大好きな復員兵・関谷三郎(玉置玲央)
謎の闇ブローカー・成田耕吉ら(上山竜治)
家中の者を総動員して「極東国際軍事法廷証人心得」を脚本がわりに
予行演習が始まる。
そのうち熱が入り
家の中が天声や周囲の人間の
〈国民としての戦争犯罪を裁く家庭法廷〉
といった様相を呈し始める。 
 そして法廷。
東条英機らの前で大過なく証言を済ませた天声は、
東京裁判の持つ構造に重大なカラクリがあることを発見するのだが…。





写真はステージナタリーより
 

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