『ハングマン』 |
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Masao'sホーム 観劇記 あまご 2018年6月16日 作:マーティン・マクドナー 翻訳:小川絵梨子 演出:長塚圭史 |
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会場は初めてのロームシアター京都 旧京都会館が改築され2016年にオープンした メインホール(約2000席) 演劇・ダンス・伝統芸能などに適したサウスホール(約700席) 小規模公演やリハーサルにも活用できるノースホール(仮設で約200席) 本日の芝居はノースホール 一見良さそうな劇場だが 私達は前から2番目30番(上手側)の席 舞台のバーカウンターが斜めに しかもかなり前側に設置されていたので とても見にくかった 舞台には可動式反射板があり コーラスにも使えるという多目的ホール あらすじはパンフレットから |
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1963年。イングランドの刑務所。朝8時ハングマンつまり絞首刑執行人であるハリー・ウエイド(田中哲司)は、ロンドン出身のジェームス・ヘネシー(村上航)の刑を執行しようとしている。女性暴行殺人犯とされるヘネシーは独房のベッドにしがみつき、必死に引き離そうとする看守たちに抵抗しながら叫んだ。 「無実の人間の首を吊ろうってのかよ! せめてピアポイント(三上市朗)を呼べ!」。 最も有名なハングマン、アルバート・ピアポイントの名を出されたことに触発されたハリーは、刑務所長と医師が見守る中、乱暴に刑を執行する。 「俺だって腕はええ、 ピアポイントと同じくらいに!」 2年後。1965年。イングランド北西部にある工業都市オールダムのはずれ。絞首刑が廃止になった日、ハリーと妻アリス(秋山菜津子)が営む古く小さなパブでは、常連客――ビル(谷川昭一朗)、チャーリー(市川しんぺー)、アーサー(大森博史)、そして私服警官のフライ(羽場裕一)がいつもと変わらずビールを飲んでいる。地方紙の記者であるのクレッグ(長塚圭史)は最後のチーフ・ハングマンであるハリーからコメントを引き出そうと躍起になっていた。そこに見慣れない若い男、ピーター・アロイシス・ムーニー(大東駿介)が入ってくる。不穏な空気を纏い、不思議な存在感を放ちながら。 翌朝、アリスはハリーのインタビュ記事に呆れている。ハリーはピアポントの対抗心から喋りすぎていたのだ。そこへ、ムーニーが部屋を借りるべく書類を手に現れた。アリスは内気な娘シャーリー(富田望生)にムーニーの相手をさせて席を外す。ロンドンからやってきたらしく都会的な雰囲気をもつムーニー。15歳のシャーリーは彼のペースに呑まれ。一緒に出かける約束をする。 午後、ハリーは新聞に載った写真と記事に満足げ。常連達が盛り上がる中、アリスはシャーリーが帰ってこないことを心配している。そこへ、かっての助手を務めていたシド・アームフィールド(宮崎吐夢)がパブを訪れ、ハリーが2年目に処刑したヘネシーは冤罪で、女性暴行の殺人の真犯人は別にいるはずだと訴える。シドからその男の特徴を聞いたハリーは、前日、パブに現れた若い男を思いだし・・・ |
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マーティン・マクドナーの芝居は2本目 4年前に「ロンサム・ウエスト」を見た すざまじい 激しい芝居だった 今回の芝居はハングマン=絞首刑執行人 題名が示すようにとてもブラックな芝居だ 絞首刑執行人がどうして堂々と しかも誇り高き市民としていられるのか 不思議な芝居だった ラストも残酷である 死でもって人を裁くことの意味 死刑執行人にとっては裁くという観念はないのだろうけど 己の意志とのかかわりはどうかと問えば 戦争における人殺しも己の意志とは無関係 全ては仕方ないこと 自分とは無関係なことで済まされてしまう 自然な狂気の世界 狂気が自然となり慣らされてしまう現実 ブラックな世界の向こう側に見える世界 芝居とは不思議な世界だ |
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