『女鳴神/傀儡師』 
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観劇記 あまご 
2019年3月8日 
 


今日は久々の歌舞伎座です
いつものように一幕見席
開演1時間程前から並んで当日券を購入します
「女鳴神」と「傀儡師」を見ることにしました
チケットは連続で買えます
1部1200円と2部600円合計1800円
とてもお得です
一幕見席は値段が安いことも魅力ですが
好きな演目だけを見られ
天井桟敷ですからとても気楽に見れます
とても人気があるので早目に並ぶ必要がありますね
イヤホーンガイドもあるから
外人さんも多いです
舞台の進行に合わせて
出演俳優のご紹介・あらすじ・衣裳・道具・音楽・時代背景・
歌舞伎独特の約束事など
タイミング良く解説をする音声ガイドもあります
2部の「傀儡師」はガイドが有ったらよかったかもしれません


写真はニコニコニュースから
豪快な押戻の場面です

「女鳴神」は歌舞伎十八番の「鳴神」を裏返しして
上人ならぬ尼が、姫ではない美青年の色香に迷い
堕落するという芝居です

あらすじは
松永弾正の娘鳴神尼(片岡孝太郎)が
織田信長に攻められ殺された父への恨みを晴らすため
龍王ヶ峰の岩屋に引き籠り
雨を降らさぬ行法を用いて
龍神を滝壺に閉じ込めてしまいます
そこへ
生き別れた恋人を探しているという
美男の雲野絶間之助(中村鴈次郎)が現われます
絶間之助(たえまのすけ)の話を聞いているうちに
鳴神尼はしだいに絶間之助の色気に惑わされ
夫婦固めの杯を交わします
始めて飲んだお酒で気持が緩んでしまった鳴神尼は
滝の上部に架かっている注連縄の中央を切れば
龍神の封を解くことが出来るとしゃべってしまいます
実は絶間之助は信長の家臣だったのです
酩酊状態となつた鳴神尼が寝てしまった隙に
絶間之助は崖に登り注連縄を切り落とすと
龍神が天に舞い上がります
見事使命を果たした絶間之助は花道へ走り去ります
雨だ雨だと叫ぶ弟子たちの声で目覚めた鳴神尼
騙されたと覚り
怒りの形相すざましく
取りすがる大勢の弟子の僧たちを投げ飛ばし
絶間之助を追いかけようとするが
信長の家臣佐久間玄蕃盛政(中村鴈治郎)に行く手を阻まれます
写真が押戻の場面です

押戻とは
紅の二本隈・菱皮の鬢・籠手・脛当・腹巻・大広袖
赤の鋲打ちの下着・三本太刀など典型的な荒事師の扮装に
高下駄・竹の子笠をかぶり
蓑を着し葉付の太い青竹を持って登場し
花道の中ほどから本舞台の方に押戻して屈服させる
「鳴神」 「女鳴神」 「京鹿子娘道成寺」 「双面」
などの幕切れに花道から登場する場面
(『歌舞伎十八番』 十二代目市川團十郎・著より)
この豪快な場面だけでも見る価値があります

三十分間の休憩の間に地下の売店で弁当を買い
幕見席のベンチでいただきました
コンビニ弁当です



二幕目は幸四郎による「傀儡師」
チラシによると
傀儡師が
お七吉三の恋模様や牛若丸と浄瑠璃姫の恋物語
船弁慶などの人形芝居を
自らを人形に見立て次から次へと踊り分けます。
 大道芸の人形遣い
傀儡師を題材とした風俗舞踊で
それぞれの登場人物を表現する演者の技量が求められます。

書かれてましたが
踊りは美しいのですが
なんの場面か分からず
イヤホンガイドがあったら・・・と思いました

昨日は芝居を二本見て
本日は華やかな歌舞伎見物
春の訪れを感じました
帰り路
久々にきむらやの桜パンを買って
お土産としました
 

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