『NTL アレルヤ!ALLELUJAH! |
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Masao'sホーム 観劇記 あまご 2019年8月16日 KAVC |
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今年8本目のNTLはアレルヤ! 『英国万歳』の作家アラン・ベネットの作品です 演出も『英国万歳』と同じくニコラス・ハイトナー 劇場はロンドンのブリッジ・シアター 上演時間は165分(休憩時間を含む) |
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舞台はイギリス北部のとある国立病院の老年病科 患者たちや医療スタッフ 見舞客らが織りなすシリアスな喜劇でした 「ゆりかごから墓場まで」 国民健康サービス(NHS)によって 産科から老年病科までの終身医療を手掛けてきた イギリスの病院は皆危機に直面している ところが この芝居に出てくるベッレヘム病院は 財政状況が良好で 常に空きベッドが確保されている 理想的な病院 患者たちも楽しく過ごしている 老俳優達のダンスは見事! ある日 元炭鉱夫で塵肺病の治療で入院中のジョーの元に 息子のコリンが訪ねてくる コリンは幼き頃政府によって炭鉱をつぶされ 貧しさの中で敗北感を味わった 両親の住む田舎を飛び出し 今はロンドンで経営コンサルタントとなり 大臣に助言する立場にある そんな彼が 病院の理事長に言う 病院が地元住民を生涯支え続けるという考えは感傷的 終身医療に対応する病院はいらない もしいまの状態で利益があるというなら民営化すればよい 国は面倒を見きれない と パンフレットのSTORYから なんだか情けないお話ですが 日本では医療だけでなく様々な分野で始まっています とてもリアルな芝居 ラストのどんでん返しにはびっくりしました 母や父を病院でおくり 私も歳をとってしまいました これから先はどんどん格差が広がって行きます 未来に希望や安らぎがないと 世の中はますますギスギスして 心は荒れてきます こうした流れを押しい留め 皆が安心して暮らせる世になればと 願うばかりです 願うばかりでですが こんな芝居を是非皆さんに見て欲しいです youtube では老俳優達の見事なダンスが見れます 配役はPDFにまとめました 配役PDF |
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