『人形の家』 
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観劇記 あまご 
2019年10月10日 
 神戸文化ホール
作:ヘンリック・イプセン
翻訳:原千代海
演出:西川信廣
作曲・音楽:上田亨
作詞:宮原芽映



人形の家をはじめて見たのは私が18歳の時でした
そして28歳の時
ずいぶん時が経ってしまいましたが
今でも
ノーラが踊るタランテツラの舞が焼き付いています
そして
難破船に乗って彷徨っていると語る
クロクスターとリンデ夫人の存在が印象的でした


イプセンのペールギュントが大好きな先生がいて
レコードをかけながら
日本ではこんな音楽劇は無理だよ!
と言われたことを覚えています
ちょうど『人形の家』を見た頃

そんなこともあって
『人形の家』が音楽劇?
かなり抵抗がありました
でも土居裕子さんなら
・・・・



舞台はイプセンと同時代を生きた
クリムト(中央)とミュシャ(右・左)
今年もミュシャ展が開かれたそうですが
私は2年ほど前に東京六本木の国立新美術館で観て
感動しました
クリムトはよく知らないのですが
何処かでよく見かけるような・・・・
驚きは
この屏風のように立てかけられた絵が回転し
ヘルメルとノーラの部屋が現われるのです
まるで鳥籠のように・・・
とても上手い装置だと感心しました



さて今回の『人形の家』
歌とセリフがとてもマッチしていて
演出の西川さん!
やりましたね!

芝居が終わったあとの拍手です
土居祐子さん達
台詞もしっかり伝わりました
台詞が多くて
大変だったそうです
土居裕子さんの美しい歌声に加えて
バックコーラスも素晴らしく
芝居も歌も見事なアンサンブルでした
そして
この芝居のキーパーソンはやはりリンデ婦人
クロクスターも嬉しそう
昔の記憶と同じで何故か安心
ところで

ノルウェイのフイヨルドにはいくつかの吊橋が建設中だそうです
フィヨルドを渡り
『ペールギュント』が見たくなりました
『「冒険と色物語』
先生はそう呼んでおられました
楽しみです!

出演:
ノーラ:土居裕子
ヘルメル:大場泰正
クロスター:畠中洋
リンデ婦人:古坂るみ子
ランク: 進藤忠
ヘレーネ:長浜奈津子
アンサンブル: 川口大地、本田玲央、納田洸太、樋山雄作
仙崎貴子、竹本瞳子、宮田佳奈

 

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