『リーマン・トリロジー』 |
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Masao'sホーム 観劇記 あまご 2020年8月9日 |
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原題:THE LEHMAN TRILOGY 作:ステファノ・マッシーニ 翻案:ベン・パワー 演出:サム・メンデス 主演:アダム・ゴドリー サイモン・ラッセル・ビール ベン・マイルズ ピカデリー劇場(ロンドン) STORY 1844年9月
そして 三人の役者の三代にわたる演技が素晴らしい 以前 燐光群によるリーマンショックを描いた芝居 「ザ・パワー・オブ・イエス」という芝居を観ました リーマン・ショックはなぜ起きたか 関係者の証言による迫力ある芝居でした 今回の芝居は リーマン一家の歴史というか物語 アメリカ経済のおよそ200年に渡る アメリカ資本主義の発生と流れが明快で 経済音痴の私でも理解できたようです 資本主義の良し悪しは別として 金融を伴う産業が人々の暮らしを豊かにしてきたことは事実だと思います 農業や工業に投資し 鉄道や運河の建設に資本を注入し リーマン一家が貢献してきた 昔 誰かに聞いたことがあるのですが 株屋は誇りを持っていたと 山高帽をかぶりネクタイを締めて 将来性のある仕事に投資していた 私たちは紳士であると しかし 現代はどうでしょう リーマンショックでは お金のお金のための経済によって 世界は大打撃を受けました 現代の金融は株屋の理念を捨ててしまったのでは この芝居は こうした意味では驚きでした リーマン一家にはリーマン家の理念があった 現代は 理念ではなく ただ安直に流されているのでは・・・ 経済だけでなく 技術も文化もそして政治も個人も 流れに流されない生きかた 当たり前のようですが そんなこと感じた芝居でした |
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