『冬物語』 
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観劇記 あまご 
2021年11月14日 
 
作:シェイクスピア
脚本・演出:江戸馨
東京シェイクスピアカンパニー30周年記念公演です



東京観劇旅行 2作目 初日のソワレはシェイクスピアの「冬物語」です
劇場は中野のテアトルBONBON
この建物には劇場MOMO、ザ・ポケットなどがあります
うらやましい
中野はお昼に観た「老いと建築」の吉祥寺と
同じ沿線ですから吉祥寺から乗車時間12分で行けます
近いとは言え
開演は15:00でしたからギリギリセーフでした

東京シェイクスピアカンパニーの芝居は
2017年6月に「恋のむだ骨」を観ています
本棚に「冬物語」あったので開いてみると
1985.3.10と2014.8.30に読んだ記録があり
昨年5月31日にもグローブ座の配信を観ていました



シェイクスピア晩年の作品といっても
46才の頃です
映画「シェイクスピアの庭」の頃ですね
妻と娘と田舎暮らしをしてたようですから
ゆったりとした気持ちでいたのではないでしょうか
「冬の物語」の次の作品が「テンペスト」です
老いと恋
若者たちに引き継がれてゆく恋が
見事に描かれた晩年の作品だと思います

あらすじです
 シチリア王レオンティーズは
ボヘミア王ポリクニシーズが夫に頼まれ
帰国を引き止める妻の王妃ハーマイオニに
突然の嫉妬に駆られ不倫をしていると思いこんでしまいます。
オンティーズの臣下であるカミローの手引きによって難を逃れ
カミローはポリクニシーズの臣下となる
。ハーマイオニは獄中で王妃パーディクを出産しますが
王はポリクニシーズの子だと思い混み海辺の荒地に捨ててくるよう臣下のアンティゴナスに命じます。
 裁判では
王が託したアポロンの信託により王妃は貞淑と告げられ
王は自分の過ちに気づき後悔するのですが
時はすでに遅く
王子は母の身を案じ急死
王妃も自害したと告げられます。
 やがて「時」の妖精があらわれ
16年の歳月の間に捨てられた王妃が美しく成長したことを告げます。
舞台は賑やかな「羊の毛刈り祭」。
ボヘミアの海岸で羊飼いに拾われた娘のパーディタは
ボヘミア王子フロリゼルと身分違いの恋人同士として登場
ボヘミア王とカミローも変装して祭りに加わっています。
ところが
王は祭りの最中に
王子が娘に求婚したことを見て激怒し二人を追放するようにカミローに命じます。
そこで
カミローは彼の祖国シチリアに二人を亡命させるのでした。
 二人は愛する妻と息子を失い
冬のような寂しい日々を送るレオンティーズに会い
二人の仲を取り持ってくれるよう頼みます。
そこに
息子を追って
ポリクニシーズが現れ
二人は16年ぶりの再会を果たします。
遅れてやってきた羊飼が
捨てられた娘の傍にあった宝石箱を見せると
パーディタがレオンティーズの娘だということが明らかになります。
そして二人の婚約が認められます。
舞台は大詰め、
娘を捨ててきたアンティゴナスの妻であり王の侍女であるポーリーナは
亡き王妃ハーマイオニの彫像を見せるのでした。
すると
奇跡が起きます。
なんと彫像は動き始めます。
王妃はポーリーナが匿っていたのです。


ラストの彫像が動き出すシーンは感動的ですね
今回の芝居の中で
「羊の毛刈り祭」の場面では
飛び入りの器楽演奏や落語もあり
楽しめました

 

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