『星の息子』 |
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観劇記 あまご |
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作・演出:坂手洋二 燐光群 2012年12月20日 伊丹AI・HALL |
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燐光群の芝居は今年 「宇宙みそ汁」に続いて2作目 伊丹AI・HALLでの上演です。 AI・HALL 舞台のない小さな体育館のような劇場ですが せり上がった舞台がない分 自由に舞台を作ることが出来ます。 今回も観客席側の入口から入るのではなく 正面玄関側の舞台の裏から入ります。 安全チョッキにヘルメット姿の女優さんに誘導されて なにもない舞台を通り抜けて席に着きました。 左手に高いパイプの櫓が見えます。 緊張感を伴う不思議な気持ちに浸りながら芝居が始まるのを待ちます。 やがて オスプレイが飛来する米軍ヘリパッド基地建設に反対する 住民たちが建てた櫓(やぐら)の上に 秋山佐和子(渡辺美佐子)と青木芳子(円城寺あや)の二人現れます。 夜空の美しい星を眺めながら 佐和子の回想が始まります。 息子の「せいじ:多分=星児」を追いかけて 国会前の反原発に現われ消えた「星児」 福島に現われ消えた「星児」 そして沖縄の「星児」・・・・ 安保・沖縄・原発・難民・・・・ いつの世も犠牲になるのは若者と弱者。 芝居を観終わったあと ぼんやり考えるのは 憲法のことでした。 戦争放棄をうたった9条と 国民の基本的人権を保障した11条の二つの項目に共通するのは 「永久」という言葉です。 憲法の中に出てくる永久という言葉は2箇所だけ それだけ重たいということです。 |
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第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 第11条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在および将来の国民に与えられる。 |
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先日 法律と憲法について なるほどと感じる話がありました。 「法律というと庶民にとっては、いやな制約だと感じるものが多いが 憲法は権力者にとって、庶民が法律を嫌がるように厄介なもの つまり 憲法は権力を持つ人達の勝手な行動や 都合のよい法律を作るのを制限するためにある。」 ・・・ なるほど 芝居とはかなり離れてしまいましたが 芝居をみて感ずること 芝居から学ぶこと多々あります。 その日は初日乾杯の日 燐光群の魅力的な役者さんとビールで乾杯 楽しいひとときを過ごすことが出来ました。 |
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