『紙屋悦子の青春』 
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観劇記 あまご 
2020年2月25日 
 
作:松田正隆 演出:はしぐちしん
出演:佐藤あい
はしぐちしん
紙本明子(劇団衛星/ユニット美人)
田中遊(正直者の会)
はたもとようこ(桃園会)
松原佑次(遊劇舞台二月病)
藤原裕史(ゲキゲキ/劇団「劇団」)



敗戦の色濃い昭和20年春。
両親を亡くしたばかりの悦子は
鹿児島の田舎町で兄夫婦と肩を寄せ合う慎ましい毎日を送っていた。
そんな彼女の願いは家族の平穏と
兄の後輩であり密かに想いを寄せる明石少尉の無事だけである。
ところがある日
兄は別の男性との縁談を妹に勧めてきた。
それも相手は明石の親友・永与少尉。
傷心を押し隠して、永与との見合いに臨む悦子。
明石に連れられて紙屋家を訪れた永与は
緊張のあまり失敗を繰り返しながらも彼女に真摯な愛情を示し
彼の優しさに少しずつ悦子も心を開いていく。
その数日後、明石が特攻隊に志願し間も無く出撃するという報せが届いた…。
AIホールHPより

『紙屋悦子の青春』は、
1992年に「時空劇場」が扇町ミュージアムスクエアで初演
今回は
設立メンバーのはしもとしんさんが
演出・出演

見ごたえのある芝居でした
紙屋悦子を演じた紙本明子さんが初々しくて
紙屋ふささんを演じた佐藤あいさんも魅力的でした
松田正隆さんの芝居は
昨年
青年座で「東京ストーリー」を見ましたが
とても難解で
この芝居
どんな展開になるのか少々不安でしたが
ストーリーはシンプルで
淡い恋と友情
静かな会話劇の中から
戦争の悲惨さが忍び寄る
笑いの中にシリアスな側面もあって
完成度の高い作品だと思いました

演出の橋口さんは車いすでの出演
現実に事故にあい普段も車いす生活とか
芝居を見終えたあと知りました

舞台の始まりは
車いすの男性(はしぐちしん)と付き添いの方(はたもとようこ)が登場して
お団子を食べ始められるんですが
これが芝居だと
二人が後年の紙屋悦子とその夫であることがわかるには
少々時間がかかりました
二人のセリフが聞こえにくい位置でみていたせいかもしれません
アリーナ形式にしなくてもよかったのでは・・・
ちょっと思いました

コンブリ団
次回も期待しています

 

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