『頭痛肩こり樋口一葉』

観劇記 あまご 
2013年8月18日 
          作  :井上ひさし   
          演出 :栗山民也 
          西宮芸術文化センター中ホール

         
ぼんぼん盆の十六日に
地獄の地獄の蓋があく
地獄の釜の蓋が空く
 提灯を掲げた浴衣姿の少女たちの盆の練り歩き歌、
冒頭から懐かしい歌に涙が出そうになりました。
ちょうど十年前の今頃2003年8月にも見ていたのです。



新橋耐子さんの花螢がとても印象的でした。
 調べて見たら2003年の配役は

樋口多喜(一葉の母) :大塚道子
樋口夏子(一葉) :有森なりみ
樋口邦子(一葉の妹) :佐古真弓
稲葉鑛(もと旗本の娘) :久世星佳 
中野八重(夏子、邦子の幼なじみ) :椿真由美 
花螢(幽霊) :新橋耐子

 今回の配役は
樋口多喜(一葉の母) :三田和代
樋口夏子(一葉) :小泉今日子
樋口邦子(一葉の妹) :深谷美歩
稲葉鑛(もと旗本の娘) :愛華みれ 
中野八重(夏子、邦子の幼なじみ) :熊谷真実 
花螢(幽霊) :若村麻由美
と、前回同様に超豪華女優陣

ついでに1984年4月紀伊国屋ホールでの初演は
樋口多喜(一葉の母) :渡辺美佐子
樋口夏子(一葉) :香野百合子
樋口邦子(一葉の妹) :白都真理
稲葉鑛(もと旗本の娘) :上月晃 
中野八重(夏子、邦子の幼なじみ) :風間舞子 
花螢(幽霊) :新橋耐子


これまた豪華な女優陣
何せ
こまつ座の旗揚げ公演ですから。


手元のあったThe座の創刊号


今回はこまつ座第100回記念公演です。
演出は木村光一さんから栗山民也さんに変わり
舞台は10年前と随分違った印象を受けました。
栗山さんの舞台は
白い布とそこにあたり輝く光がいつも美しく感じます。
毎年のお盆の16日に決まって現れ消えていく
花螢の輝く美しさと現世に未練たっぷりの
白装束姿の花螢が特に印象的でした。




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